鎌田東二・・・人間の意識が切断をもつことは、たいへんに有難いことだと 思うようになった。 忘却や眠りが、心身のホメオスタシスとバランスに果たす役割の 大きさを痛感するようになったからである。 ある事を四六時中思いつづけることは心身を極度に消耗させる。 ・・・忘却や眠りは単に休息をもたらすだけではない。 それは飛躍と超越と再生と創造の源泉なのだ。 (『宗教と霊性』鎌田東二/角川選書) ----------------------------------------------------------------- |